腰痛を完治させるには原因を探れ！

過去に腰痛の経験の無い４０代男性。

２週間ほど前に人生初の腰痛に見舞われたという。

その数日前から全身に疲労感はあったらしく、仕事中に２０ｋｇほどの段ボールを

持ち上げ、床に下ろす際にグキッ！となったらしい。

当日はやや違和感程度だったが翌朝痛みが増加し、近所の接骨院へ。

数日通ったが痛みが増加してしまったと。

 

友人から当院を紹介され来院した。

接骨院ではコレといった説明は無く、ホットパックで腰を温めることが中心だったと。

 

細かく問診しながら原因を探っていく。

結果、主犯格は広背筋である。その他共犯が複数個所あった。

 

 

これは腕の付け根に付着する筋である。これらの説明をすると

患者は「でも腰がグキッてなりましたよ！」と。

さらに細かく説明し本人も納得したが、腰痛は結果であって原因ではないのだ。

 

なにはともあれ腰部に触れることなく痛みが緩和されたことが一番の説得材料だ。

今回もギックリ腰のような症状であったが、やはり原因は痛みとは別の箇所にあった。

特にギックリ腰のようなケースは全身あちらこちらの筋疲労が原因になるケースがほとんどである。

 

痛みを取り除くためには、症状と原因をきっちり見分けることが重要である。

なかなか痛みが改善されないケースは原因を見誤っているのかもしれない。