桐生市から。腰痛と腕のしびれがある３０代女性。

こちらも歴史のある腰痛。

おおよそ１０年ほど前から気になり始めた腰痛で

座りっぱなしの仕事が苦しくなり、整形外科や数件の治療院に通ったが改善されないとのこと。

 

詳しく問診していくと、左肩から指先までピリピリとしびれを感じることも多いと。

初めてしびれを感じたのはおおよそ６～７年前からで

肩付近がピリピリしたり、腕全体だったり、指先だったり症状はムラのようだ。

 

業務内容だったり、問診時の姿勢から頸部前方突出が見られる。

これは女優の桐谷美玲さんのような、首～頭部が全体的に前方に位置している状態である。

 

 

とにかく腰痛をなんとかして欲しいとのことで

原因を探っていく。まず疑ったのが頸部周辺。

頸部は腰部との関連が強くジンクパターンと表現されるようにその動きはリンクしている。

取り調べ（笑）をしていくと重要参考人と思われる筋が見つかった。

斜角筋である。これは頸部の少し深い場所にある呼吸にも由来する筋で腰痛に絡むことが多い。

彼女の場合は左の前斜角筋が過緊張を起こしていた。

初回はこの筋をリリースしてどれほどの変化が起きるか観察。

翌々日に再来院してもらい様子を聞くと

「腰痛はまだありますけど、痛みは半分くらいになりました」と。

そこで、腕のしびれはどうでした？と聞くと

「言われてみると・・・なかったみたいです！」

 

思った通りの反応である。

前斜角筋はしびれにも大きく関与しているケースがかなり多い。

この筋のリリースとその他腰部に関連した筋を調整していけば回復には

そう時間もかからないであろう。

 

「ずっと腰が悪いと思ってました」と。

その通りで治療中に一度も腰部には触れていない。

腰部は結果的に痛みを感じているだけであって、原因ではないからだ。

 

本人曰く、腰痛のせいで退職も考えていたと。

あと数回の通院でその心配もなくなるだろう。