肩こり治療の副作用？？

当院の初診時はカルテの作成から始まります。

辛い症状や既往歴など必要事項を記入してもらい現在の状況を把握します。

辛い箇所が複数ある場合は自然と辛さの度合いが強いとこから順番に記入されるようだ。

例えば

腰　肩　背中と書かれた場合は

腰が一番辛い、肩も苦しい、背中も時々張る

というケースが多い。

 

 

そんな中で「肩こり」と記入されている方

当然肩こりの原因を探り出しケアをしていきます。

多くの人の場合、頭痛はありますか？と聞くと「あるある！」と答えます。

酷い人は週に数回、少ない人でも月に何度かあると答える。

それでもカルテに記入しないということはなぜだろうか。

 

先日見えた方もこのケースで

肩、首が痛い、重い、苦しいと訴え、治療しながら頭痛の有無を問うと

週に２～３回はある、大体薬を飲んでしまうとのこと。

そこで敢えて質問してみた。「頭痛はあまり気になりませんか？」と。

すると

頭痛もイヤですけどとにかく肩が辛くて。

頭痛は薬でなんとかなるので。あまり飲みたくはないですけど・・・

 

なるほど、ではまず肩、首の不具合を治していきましょうと伝え治療を終えた。

主訴である肩首のケアで３回目の来院。

７０％ほどの回復だろうか。

最近頭痛はどうですか？と聞いてみると、しばらく思い返して

「言われてみると・・・一度もクスリ飲んでません！頭痛が無い訳じゃないけど

クスリを飲むほどではなかったし、回数も少なかったかも！」と。

 

そうなんです！肩や首の不調が原因で頭痛を発症する方は非常に多いのです。

今回は敢えて事前に詳しい説明はぜず、治療後にしっかりと説明しました。

患者本人は、肩首が楽になったら改めて頭痛の相談をしようと考えていたらしい。

その時患者さんが笑いながら言った言葉である。

「肩こりの治療の副作用ですかね？」と。

 

現在この方はメンテナンスで月に一回程度来院しているが、その後頭痛の話は一度もない。